KudanとCeptonの取り組みに関するアップデート

Kudanは、MMT®️と呼ばれる独自技術に基づくLidarソリューションのリーティング企業であるCepton Technologies Inc.(以下 Cepton)と、2020年1月に行われたCES（アメリカのラスベガスで毎年実施される世界最大のテクノロジー全般の展示会）で共同デモを発表しました。それ以来、先進運転支援システム（ADAS）やロボティクスといった共通の適用領域での共同の事業開発などを進めてまいりました。Cepton Lidarの優れた性能・信頼性と価格優位性によって、ADAS向けLidar製品としてはこれまでで世界最大のデザインウィン（案件獲得）を世界有数の自動車OEM向けに実現しています。これにより、CeptonのLidarを搭載した複数の商用車モデルが2023年には市場投入を予定されています。Kudan 3D-Lidar SLAM※1 (KdLidar) は、精度や安定性に加えて様々なセンサータイプに対応する柔軟性によって、SLAMが重要となる領域で、そのCepton Lidarの性能を最大限引き出すことが可能となります。

下記のデモビデオは、ADAS領域において典型的な状況におけるCeptonのVista®-P60 Lidarを用いたKdLidarでのSLAMを示しています。自動車は比較的低速で動きつつ、右左折を数回行っており、自動駐車といった用途でよく見られる動きとなっています。

デモ動画：

CeptonのVista®-P60 Lidarは長距離射程・高解像度で、摩擦が生じずミラーや回転機構を用いない MMT® (Micro Motion Technology) という技術を採用しています。回転せず一定の特定方向のみにレーザーを射出する指向性のLidarであり、SLAMという観点では、360度の視野をもつ回転式Lidarとは扱いが異なります。例えば、このタイプのLidarでは、自動車が曲がる際に、視野角が限られているため、Lidarの各スキャン間でのトラッキングが難しくなります。KdLidarはこちらに対して、精度の高い位置推定と歪み補正機能で非常に上手く対応が可能です。今回のデモは、Lidarデータのみを入力としてKdLidarでのSLAMを行っていますが、加速度センサ(IMU)を併用することも可能で、それにより更なる歪み補正・性能向上が実現できます。

Cepton プロダクトマネジメント・マーケティングのディレクターであるHenri Haefner氏は 下記のように述べています。
「CeptonとKudanのパートナーシップによって、KdLidarの正確かつ安定したSLAMと、Vista-P60 Lidarの長距離射程・高解像度の3Dイメージを組み合わせて、自動車やロボティクス向けの開発者に理想的なソリューションを提供しています。Kudanとの更なる協力の継続に期待しており、KudanのSLAMを用いて世界中の顧客向けに我々のLidarソリューションの可能性を示していきたいと考えています。」

今回のデモを、7月1−2日にドイツ・ベルリンで開催される自動運転向けの展示会であるTech.ADにて、Ceptonの展示ブースでも公開します。これにより様々なオーディエンスに対するKudan、Kudan SLAMの認知度の向上を期待しております。

※1 3D-Lidarセンサ情報から周辺環境マッピングと自己位置認識を同時にリアルタイムで行う技術。Lidarの普及に伴い自動運転・自律走行・マッピングといった領域での活用が進んでいる。

Ceptonと共同でのデモ展示に関するリリース：
Kudan、CES2020にてCepton Technologiesと共同でデモを展示
〜3D LiDARソリューションプロバイダーのCeptonと、LiDARデータを用いたローカライゼーション・マッピングのデモムービーを展示〜

【セプトン・テクノロジーについて】
セプトンは、自動車（ADAS/AV）、スマートシティ、スマートスペース、スマートインダストリー用途など多様な市場向けに最先端のインテリジェントLidarベース・ソリューションを提供する世界有数の企業です。セプトンが特許を取得したMMT®ベースのLidar技術は、スマートアプリケーション向けに長距離・高解像度の3D認知を提供する、信頼性の高い、拡張性と費用対効果に優れたソリューションを実現します。
2016年に設立され、幅広い最先端Lidar・イメージング技術について合わせて20年超の経験を有する業界のベテランが率いるセプトンは、大量市場向けの高性能かつ高品質なLidarソリューションの商業化に注力しています。米国カリフォルニア州サンノゼに本社を構え、ドイツ、カナダ、日本、インドに拠点を置き、世界的な顧客基盤は急速に拡大しています。詳細については弊社ウェブサイト（www.cepton.com）をご覧いただき、TwitterとLinkedInで当社をフォローしてください。

【Ｋｕｄａｎ株式会社について】
Kudan（東証上場コード: 4425）は機械（コンピュータやロボット）の「眼」に相当する人工知覚（AP）のアルゴリズムを専門とするDeep Tech（ディープテック）の研究開発企業です。人工知覚（AP）は、機械の「脳」に相当する人工知能（AI）と対をなして相互補完するDeep Techとして、機械を自律的に機能する方向に進化させるものです。 現在、Kudanは高度な技術イノベーションによって幅広い産業にインパクトを与えるDeep Techに特化した独自のマイルストーンモデルに基づいた事業展開を推進しています。
詳細な情報は、Kudanのウェブサイト（https://www.kudan.io/?lang=ja）をご参照ください。

■会社概要
会　社　名：Ｋｕｄａｎ株式会社
証券コード：4425
代　表　者：代表取締役CEO　項 大雨