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KudanとArtisense、国際学会ICCVでの自動運転における位置推定技術に関するワークショップのスポンサーに就任

08.17.2021

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Kudan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:項 大雨、以下 Kudan)は、この度、Artisense Corporation(Kudanのグループ会社、本社:米国カリフォルニア州、以下Artisense)と共同で、コンピュータービジョン関連では最も著名な学会であるInternational Conference on Computer Vision (ICCV)における「Map-based Localization for Autonomous Driving(自動運転における地図を用いた自己位置推定)*1」というワークショップのスポンサーに就任しましたことをお知らせいたします。本スポンサーシップを通じて、自動運転領域でのSLAMや自己位置推定技術の一層の発展を推進してまいります。

KudanとArtisenseは、去年8月に開催されたEuropean Conference on Computer Vision (ECCV) にて最初の「Map-based Localization for Autonomous Driving (MLAD)」というワークショップのスポンサーとなり、当ワークショップでは最先端の自己位置推定技術についての活発な議論が行われました。

今回のワークショップはその第二弾です。近年の技術発展にも関わらず、依然として、地図を用いた自己位置推定技術には解決すべき様々な課題が立ちはだかっています。その一例としては、非常に大規模な地図をどのようにして効率的かつ低コストで作成するか、そしてその地図をどのようにして常に最新の状態に保つのか、などが挙げられます。このような課題に焦点をあてて答えていく予定です。

このワークショップにおいて、自己位置推定・SLAMの領域において世界的に著名なメンバーがスピーカーとして登壇します。具体的には、Wolfram Burgard (フライブルク大学, Toyota Research Institute)、 Michael Milford (クイーンズランド工科大学)、 そしてTorsten Sattler (チェコ工科大学)が既に決定しており、更に複数名が登壇予定です。

また、本ワークショップでは、地図上での自己位置推定技術を競うコンペティションを、Artisenseとミュンヘン工科大学が共同で発表した”4Seasons” データセットを用いて開催します。このデータセットは様々な気候や季節でArtisenseのVINS(Visual Inertial Navigation System)を用いて作成されたデータセットで、カメラを用いた地図を用いないトラッキングや地図上での自己位置推定技術をテストするために開発されたものです。

KudanとArtisenseは、今後も自動運転領域におけるSLAMや自己位置推定技術の一層の発展を、同領域をリードする社内外の専門家と共に推進してまいります。

ワークショップやその内容についてはこちらよりご確認いただけます。地図上での自己位置推定技術に関する新しいアプローチ・コンセプトとそれに関する活発な議論が繰り広げられることを楽しみにしています。

*1「地図上での自己位置推定」とは、事前に作成された地図においてどこにいるかを特定する自己位置推定技術のことで、事前に作成された地図を他の高精度マップなどと紐づけておくことで、自己位置情報と他の情報(レーン情報、信号や標識)を組み合わせて、より高度な自動運転が可能となる。現在の自動運転においてはこの技術が必須となる。ただし、自己地位推定を事前に作成された地図上で行うには、例えば冬に運転していて、その車両位置を夏に作成された地図データ上で判定することが必要となることもある。この場合、ライブデータ(冬のカメラ画像)と地図データ(夏のカメラ画像から作成)では大きく見た目が異なる可能性があるため、そのような変化に堅牢な技術が必要となり、様々なアプローチが現在研究されている。

【Artisense Corporationについて】
Artisenseはコンピュータビジョンとセンサを融合したソフトウェア会社です。ロボット、車両、空間知能における様々なアプリケーションの自動化に向けて、カメラをリードセンサとして活用しながら、統合型のポジショニング・プラットフォームを開発しています。自律型ロボットや機械の普及の加速化に貢献することをミッションとして、Artisenseは、あらゆる空間において、高精度でロバスト性に優れ、安全且つ低コストのナビゲーションを実現する製品と技術を提供しています。
詳細な情報は、Artisenseのウェブサイト(http://www.artisense.ai/)をご参照ください。

【Kudan株式会社について】
Kudan(東証上場コード: 4425)は機械(コンピュータやロボット)の「眼」に相当する人工知覚(AP)のアルゴリズムを専門とするDeep Tech(ディープテック)の研究開発企業です。人工知覚(AP)は、機械の「脳」に相当する人工知能(AI)と対をなして相互補完するDeep Techとして、機械を自律的に機能する方向に進化させるものです。 現在、Kudanは高度な技術イノベーションによって幅広い産業にインパクトを与えるDeep Techに特化した独自のマイルストーンモデルに基づいた事業展開を推進しています。
詳細な情報は、Kudanのウェブサイト(https://www.kudan.io/?lang=ja)より入手可能です。

■会社概要
会 社 名: Kudan株式会社
証券コード: 4425
代 表 者: 代表取締役CEO 項 大雨

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