Kudan、次世代デジタルツインソリューション「Kudan PRISM」を正式リリース~フォトリアルな3D再現と先進の空間知覚技術で、設備・施設管理のDXを加速~
08.14.2025
Kudan株式会社(本社:東京都、CEO:項 大雨、以下「Kudan」)は、次世代デジタルツインソリューション「Kudan PRISM(Photo-Realistic Integrated Spatial Management)」を本日正式にリリースしましたことをお知らせいたします。本ソリューションは、既存の「DAMS(Digital Asset Management Solution)」を進化させ、最先端の3D Gaussian Splatting技術とKudan独自の空間知覚(Spatial Intelligence)技術を融合しています。これにより、現実空間のフォトリアルな3D再構築を活用しつつ、AIによる自動解析と高度な設備資産データ管理を一体化した、全く新しい空間・設備情報管理プラットフォームを提供します。
1.ソリューション概要と特徴
橋梁・トンネル・プラント・都市インフラなどの維持管理の現場では、老朽化対策と熟練人材不足が深刻化しており、高精度な現状把握と効率的な保守運用の両立が求められています。従来の“3D点群中心”のソリューションは、データ容量の大きさ/表示の重さ・操作性の制限/情報連携の難しさが大きな課題となっていました。
Kudan PRISMは、これらの課題を解決し、現場のDX化を加速するために開発されたプラットフォームです。軽量・フォトリアルで意味情報(セマンティクス)を備えた3Dデジタルツインをスピーディーに生成・活用でき、従来困難だった空間情報の共有や分析を誰でも直感的かつ容易に実現できます。
設備・施設管理、インフラ点検、ロボティクスシミュレーション、スマートシティ構想など幅広い分野で活用可能です。軽快に動くフォトリアル3D表示に、Kudanの空間知覚技術とAIによる自動処理により、管理対象の分類・タグ付け・解析まで一気通貫で実行します。これにより、直感的なデータ管理、情報連携、並びに自動化による業務効率化とサービス品質の向上を実現します。
Kudan PRISM 動作イメージ動画 (Youtube): https://youtu.be/sQI3nyUZ0pY
主な特徴:
- 写真のようにリアルな3Dを、すばやく生成し軽快に操作
最新の3D Gaussian Splattingと空間知覚技術により、点群より軽量で滑らか、かつ高いリアリティを実現。一般的なノートパソコンやタブレットでも快適に動作し、現場状況をそのまま再現します。 - 多様なスキャン方式で現場にフィット
XGRIDS社との協業により、ハンドヘルド・ドローン・ロボット搭載など、環境に合わせたデータ取得が可能。また、定点撮影を必要とせず、広範囲を短時間で高精度に3D化できます。 - 拠点が増えてもスムーズに展開
1拠点での試行から複数拠点、全社展開まで柔軟に拡張可能。PC・タブレット・スマートフォンから同じ情報を共有し、現場と本部がリアルタイムに意思決定できます。 - “情報を3Dに集約”し、探す時間をゼロに
設備の属性・メタデータ・図面・手順書・点検履歴などを3D空間上で一元管理。現場でも遠隔でも、必要な情報に瞬時にアクセスし、素早い情報検索や作業判断を支援します。 - AIで自動識別し、作業効率と精度を向上
設備の種別や劣化・異常箇所をAIが自動識別。作業負荷を軽減し、復旧の優先順位付けや品質向上を支援します。 - 円滑な情報共有を実現
3D空間上の対象設備に作業指示や手順書、写真、メモ、会話スレッドを添付可能。チーム内のやり取りを一元化し、意思疎通をスムーズにします。 - 既存システムとのシームレス連携
既存システム(CAFM/SCADA等)やBIM/CIMと連携し、業務フローをエンドツーエンドで最適化します。 - 柔軟な運用形態と堅牢なセキュリティ
SaaS・プライベートクラウド・オンプレミスのいずれにも対応。細かな閲覧・操作権限を設定し、企業ガバナンスに準拠して安全に運用できます。
Kudan PRISM デモ:AIでアセット情報を自動検出
Kudan PRISM デモ: トンネル保守と点検
2.提供価値
- “早く・安く・頻繁に”現場の最新状況を把握
軽量でフォトリアルな3Dを短時間で生成。差分更新で常に最新化し、現場確認や再訪の回数を減らします。 - 業務効率化によるコスト削減
3Dフォトリアルモデルを“社内の信頼できる一元的な情報源”とすることで、探す・確認する・入力する手間を削減(人件費・移動費・手戻り費の低減)。 - 品質と稼働率の向上
AIと標準手順により点検品質を均一化。故障を早期に発見・対応し、ダウンタイムを短縮し、設備の安定稼働に寄与。 - リスクとESGの見える化・改善
重要設備のリスクを把握し、災害時の影響を3Dでシミュレーション。出張・巡回の削減によりCO₂排出の低減にも貢献。 - 人材不足への備え(ナレッジ継承)
ベテランのノウハウを3D上の注釈・テンプレートに蓄積。新人の早期戦力化と、拠点間の品質均一化を実現。
3.対象ユースケース
A.アセットマネジメント:施設・設備の資産情報を一元管理し、運用・保守を効率化
課題:
複数拠点・多種類の設備資産を紙やExcelで管理している場合、最新情報の反映漏れや担当者間の情報共有の遅延が発生。
Kudan PRISMでの解決例:
– 設備の位置・型式・メンテナンス履歴などをフォトリアル3Dモデルに紐づけて、自動識別して管理
– PC/タブレットから現場の最新状態を即座に確認可能
– 保計画・部品手配を最適化し、無駄な現場訪問を削減
効果例:
保守工数を30~50%削減、資産情報の更新を即日化
B. インフラ点検・保守:構造物の劣化状況を高精度に自動検知、可視化し、差分比較で劣化進行を把握
課題:
広域かつ危険な現場での点検作業は高コスト・高リスク。劣化進行の把握も人間の目視に依存。
Kudan PRISMでの解決例:
– ドローンや自律走行ロボットで広範囲を短時間でスキャン
– AI解析で亀裂、錆、塗装剥離などを自動検出
– 過去データとの3D差分比較で劣化進行を可視化
効果例:
点検作業の現地滞在時間を80%削減、異常検知の精度を人間比+20~30%向上
C. 都市計画や災害対策、交通管理に活用可能
課題:
多部門間の情報共有や意思決定が遅れ、計画策定や災害対応が長期化
Kudan PRISMでの解決例:
– 街区全体をフォトリアル3D化し、道路、建築物インフラ情報を統合
– 災害時シミュレーション、避難経路設計、交通流解析を実施
– 部門間でのオンライン共有とリアルタイム修正が可能
効果例:
計画策定期間を数週間から数日に短縮、また災害発生時は対応計画の即時修正が可能に
D. ロボティクス開発:AMRや産業用ロボットのシミュレーション環境として利用
課題:
実機でのナビゲーション開発は環境制約が大きく、また実環境におけるテスト工数も膨大。
Kudan PRISMでの解決例:
– 実際の工場・倉庫を迅速にフォトリアル3Dモデル化し、仮想空間上で経路計画や障害物回避アルゴリズムを検証
– 実環境での導入前に、動作安定性や効率をフォトリアルな仮想環境で事前評価
効果例:
開発期間を30~50%短縮、導入前の不具合発生率を大幅低減
(※)効果数値は当社事例・検証に基づく参考値です。導入規模、対象設備や使用機能により変動します。
4.料金モデル及び提供形態
Kudan PRISMは、以下の料金モデルに基づきご提供します:
– 初期導入費用
– 基本使用料:サブスクリプション(SaaS)
– オプション: AI解析パック、API・システム連携パック、追加ユーザーパック
また、ライセンス契約による技術提供にも対応しています。
提供形態は、お客様の運用環境に合わせて以下から選択可能です:
– SaaS(Kudanクラウド基盤)
– プライベートクラウド(お客様クラウド基盤)
– オンプレミス(お客様IT機器上)
資料請求及び利用料金の詳細については以下フォームよりお問い合わせください:
PRISM専用問い合わせフォーム
【Kudan株式会社について】
Kudanは、現実空間とデジタル空間を結びつける空間知覚アルゴリズムの研究開発と技術提供を通して、ロボティクス・自動運転・デジタルツインなどの次世代ソリューションの進化をリードしています。英国発祥のグローバル企業であり、革新的な人工知覚(機械の眼)を中核として、人工知能の適応をデジタル空間から現実空間に新たに拡張させ、あらゆる産業における自動化・無人化・遠隔化を後押しすることで、社会課題の抜本的な解決と生産性の飛躍的な向上を目指しています。
詳細な情報は、Kudanのウェブサイト(https://www.kudan.io/jp/)をご参照ください。
■会社概要
会 社 名:Kudan株式会社
証券コード:4425(東証グロース)
代 表 者:代表取締役CEO 項 大雨
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