KudanとOusterが協業を開始し、LiDARによる ローカライゼーション・マッピングソリューションを提供

〜ロボティクス、ドローン、自律走行車向けの非常にコンパクトなデータサイズで、高精度のローカライゼーション・マッピングソリューションを提供〜

Ｋｕｄａｎ株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役：大野 智弘、以下Kudan）は、自動運転、ロボット、セキュリティやマッピング向けの高精度のLiDARセンサープロバイダーであるOuster, Inc.（本社：サンフランシスコ、代表取締役：Angus Pacala、以下Ouster）と協業を開始し、共同でローカライゼーション・マッピング（自己位置推定・マップ生成）ソリューションを提供していくことをお知らせいたします。

Kudanは、LiDARからのインプットによる、高速・高精度・安定したローカライゼーション・マッピングソリューションを提供しています。Ousterの構造化されたLiDARデータは、従来の構造化されていないデータに対して最大100倍の処理速度を実現し、より高速で正確な物体認識、小型ロボット、ドローン、自律走行車などにおける低消費電力要求に応えることを可能にします。

OusterのLiDARを用いブリストル市内を車で走行したデモ：

KudanのLIDAR SLAMとGPSを比較した様子：

★100%のローカリゼーションを、LiDAR以外のセンサーを組み合わせずに、~1cm程度の誤差で実現
Kudanは、自動車にOuster OS1 64-channel LiDARを搭載しながら、UKのブリストル市内を走行し、ローカライゼーション・マッピングを行ないました。結果は、Kudanの非常に安定したローカリゼーション・マッピングによって、複雑とされる歩行者や駐車車両が多くある市街地での走行においても、ほぼ100%のローカライゼーションが可能となりました。特筆すべき点は、多くのプレーヤーが様々なセンサーを組み合わせて安定性を高めようとしているなか、Kudanには複数のセンサーを組み合わせる能力があるものの、敢えてLiDARのインプットのみを用いて今回の結果を出し、誤差は~1cmと見積もっています。

★LiDARの元データに比べて、300倍以上に圧縮されるなど、非常に低データ容量のマップフォーマットを実現（50MB vs 16GB）
Kudanのマップ生成における独自アプローチとOusterの構造化された高精度なデータよって、LiDARの元データから特徴点のみを抽出しました。これにより、ローカライゼーションに用いるマップのデータサイズを劇的に圧縮することが可能となり、自動運転ソリューションに必要とされるプロセッサーとストレージの要求水準を大幅に下げることに成功しました。

★事前・事後処理無し、特殊な処理ユニットなしでのリアルタイム実行
Kudanのソフトウェアは、マルチコアCPUのみでも十分に実行可能で、特殊なアクセラレーターやGPUは必要ではありません（一方で、これらを用いた更なる処理の高速化も可能です）。また、ローカライゼーション・マッピングにおいては、LiDARデータの複雑な事前処理や事後処理無しに実行可能です。

KudanとOusterは今後、主要な展示会などでデモ実演や共同でのマーケティングを行っていく予定です。

【Ｋｕｄａｎ株式会社について】
Kudan（東証上場コード: 4425）は機械（コンピュータやロボット）の「眼」に相当する人工知覚（AP）のアルゴリズムを専門とするDeep Tech（ディープテック）の研究開発企業です。人工知覚（AP）は、機械の「脳」に相当する人工知能（AI）と対をなして相互補完するDeep Techとして、機械を自律的に機能する方向に進化させるものです。 現在、Kudanは高度な技術イノベーションによって幅広い産業にインパクトを与えるDeep Techに特化した独自のマイルストーンモデルに基づいた事業展開を推進しており、独自の人工知覚（AP）技術に加えて、人工知能（AI）や IoT（Internet of Things）との技術融合に向けたMachine Perception（機械知覚）Deep Perception（深層知覚）やNeural Perception Network（知覚ニューラルネットワーク）に関する研究開発を行っています。

■会社概要
会　社　名： Ｋｕｄａｎ株式会社
証券コード： 4425
代　表　者： 代表取締役　大野 智弘

※Kudanについての詳細な情報は、https://www.kudan.io/?lang=ja より入手可能です。
※Ousterについての詳細な情報は、https://ouster.com より入手可能です。